運命が見える女たち

  • 2015/01/29(木) 15:38:19

「運命が見える女たち」 著・井形慶子

占い業界へ潜入取材するノンフィクション

失踪した編集者が多額の取材費用を用意しての依頼を受け、主人公は3人の電話占い師に名前を偽り潜入取材が始まる。

同時に主人公の会社立ち上げも絡み、夜ごと疲弊していく主人公は占いにのめりこんでいくようになり・・・というミイラ取りがミイラになったお話。

とにかく、有能な片腕がいなくなった後の、どうしてこうも部下が使えないのかという苦しみに病んでいく様子がね~~

息苦しい・・・

自分も組織作りにかかわっていたあの苦しい日々や、重苦しい胃の痛みを思い出してしまうからだ。

人を使うってことは、私にとって思い出したくもない苦しい事だった。

主人公はその迷いや苦しみを一つ一つ、3人の占い師に電話鑑定で答えを求める。

え!?そんなに、いちいち?というくらいにね。

まあ、取材費がふんだんにあるってことと、

「取材」という大義名分と、

もう自分で答えを出せないくらい疲れ切ってしまっているらしい(?)からだ。

そして、この占い師が見事にその使えない部下たちの事情や心情を読み取る。

まるで見てきたかのように。

そのくだりがね、同じ占い師としてホントかよ!と言いたくなるlevelで、

ある程度は理解できるのだけど、まるで主人公と3人がどこかでずっとつながっているんじゃないかというくらいの見えっぷりで、

こんだけあてられれば、そりゃのめりこんでいくだろうな。

実際私だって見てもらいたいくらいだもの・・・

ということで、この3人の占い師のモデルになった占い師さんの一人に、

この本を勧めてくださったSさんが、鑑定してもらったことがあるそうで、実際よく当たるんだそうです。

スゴイね、霊視タロット!

でもね、潜入取材も長くなり、名前を変え、プロフィールも少し変えてはいるものの、どこかで「うそ」をついていることの罪悪感から、ばれてしまうというような恐れはないものですかね?

私も末席ながら占いをさせていただいているものとして、クライアントの話に嘘やごまかしがありそうだな、何か事情があるのだなということには気づく。

しかしそこはクライアントの話が真実という前提に基づいて話をさせていただくのですが、それはたった一度の占いでのこと。

この本の主人公のようにこんなに密に、何年もにわたって心のうちのすべてをさらけ出しているのに、根っこのところが違うということの苦しさが、部下を育てる余裕のなさに表れているような気がした。

失踪した編集者のくだりが今一つ、わからなかったけれど、一気読みしました。

Sさん、ありがとうございました。

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