一瞬の‘魔’

  • 2013/09/24(火) 16:13:52

私の毎日の通勤路は、古くて狭い自動車メーカーの正門前を通りぬけていくので、とにかく通勤車と通勤者と通勤自転車と通学自転車が入り乱れて走っている。

けさ、私の前の車が軽く接触事故を起こしたのを目撃。

左後方から通勤自転車が通りぬけて行くちょうどその瞬間、信号で止まった車の助手席のドアが開き、小雨の中、自転車はもんどりうって倒れ、その光景に私は思わず叫び声をあげた。

幸い大したことがなさそうであったが、家族の運転する車で送ってもらったらしい人が正門前で「ここでいい」とばかりにドアをガッと開け、後方不注意が原因なのは間違いない。

その車の後ろにいた私は、後ろから走ってくる自転車を確認していて、通りぬけるその瞬間前の車の助手席のドアが開いたのだが、

全てはその一瞬に向けて、まるでベクトルが向かうように物事が動いていったように見えた。

その一瞬、時がスローモーションになり、視界に入るすべての人の視線がそこに向かい、自転車は倒れ、助手席から出ようとした人は一瞬止まり、信号が青になってもほんの数秒車は動けなかったがやがて少し道路の端に寄せた。

倒れた自転車の人は自分で起き上がってきて、加害者の人もすぐに被害者を助け起こしたのを確認して自分も車を走らせたのだが、

まさに「魔の一瞬」

接触事故に向かうその瞬間への求心力とも思える流れが見えてしまって、すこしボーっとしていた私の頭の中が心臓ごとガツンと飛び出したような覚醒をした。

メーカーの社員らしき加害者は免許を持っていると思えるので、ドアを開けるときの後方確認を知らなかったわけではなく、

小雨のせいで、

又は時間が押し迫っていたせいで、

または何らかのせいで後ろを確認するという作業が抜けてしまった・・・

普段ならこんなことはしないのに・・・

もしかしたら、運転者であればサイドミラーで常に確認しているその後方確認も、めったにのらない助手席からは忘れてしまうものかもしれない。

とにかく被害者が無事でよかった・・・本当に・・・

「逢魔が時」は夕方だけでなく、目の前のすぐそこにもあるのかもしれない。

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